カメさん

救命センターで看護師を10年→育児休業→大学院で教育心理学と教育工学を中心に学習中。主な研究テーマは看護師の成人学習。目標は研究を楽しみながら看護を発展させること。現場の看護師さんが研究や実践ですぐに使える情報を届けたいと思っています。資格は看護師/保健師/統計士。看護研究や大学院進学等、何でもご相談ください!ご連絡は問い合わせフォームやTwitterのDMよりお願いします。

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【p値とは?】看護研究の疑問を解決「有意差を理解しよう」

看護研究

こんにちは!看護師のカメさん(@49_kame)です。この記事は3分程度で読めます。

カメさん
カメさん

今回はp値について解説するよ。

p値を理解できると論文の結果を解釈できるようになります。この記事を読んで、p値の概要を理解しましょう。

カメさん
カメさん

一言でいうと、p値は確率のことだよ!

2つの群を比較をしたとすると、その時に偶然の差が起きる確率です

偶然の差とは?

  • 偶然の差とは意味の無い差のこと
  • 研究の仮説としている差は偶然ではない差、つまり意味のある差(有意差)

研究は「ある群とある群に差があるかもしれないという仮説」を立てて、その仮説がどうなるかを検証します。

その時に差が無いとする仮説(帰無仮説)を棄却できれば、今回の研究では自分が仮説した通りの結果が得られた(対立仮説)を採用とします。

帰無仮説・対立仮説とは?

  • 「差が無い」とする仮説が帰無仮説
  • 「差がある」とする仮説は対立仮説

p<0.01や p<0.05とは、意味のない差が起きる確率のこと

例えばPが0.01だとします。これが意味するのは、ある群とある群を比較した時に、偶然の差(意味のない差)が100回に1回、起きる確率のことです。

カメさん
カメさん

偶然の差が起きるのが100回に1回の確率なら、その結果は偶然じゃなさそうだね。

有意な差があっても100%差があるわけではない

p=0.01ならば偶然の差が100回に1回は出る。つまり仮説の判定には一定の確率で誤りが生じることがある。

論文の中のp値を見てみよう!

これは2群のランダム化比較試験です。妊婦さんに介入を行った効果を、対児感情評定尺度と状態不安得点という指標を用いて分析しています。

右から2番目のp-valueと書いてあるのがp値のことです。上からp値が0.01、0.13、0.22となっています。

つまりそれぞれ、100回比較すると偶然の差が1回、13回、22回起きるということです。

カメさん
カメさん

一番下のp値はp=0.22だって。100回中に22回も偶然の差が起きるんじゃ今回も偶然の差だったんじゃないかって考えちゃうよね。

p値で差の程度は分からない

p値は差があるか無いかの指標であり、差の程度ではありません。差の程度を見るためには効果量を活用する必要があります。

効果量とは?

  • effect sizeとも呼ばれる
  • 差の程度や関連の強さの指標
  • 差の程度はCohen’s d や Hedges’ g
  • 関連の強さなら相関係数
  • 差の大きさを表すのがd族の効果量
  • 関連の強さを表すのがr族の効果量

解析結果だけではなく臨床家としての知見も大事

有意差だけではなくて、臨床家としての経験も重要です。統計の結果で有意な差があるとの結果が出るかもしれませんが、それが臨床的にみて意味がある差かどうか検討しましょう。

カメさん
カメさん

統計の結果が全てじゃないよ。その結果の奥にあることを読み取れるかどうかが鍵になるね

まとめ

p値のような統計的用語を理解していくことで論文の結果を読み解くことができるようになります。

論文の文章は人間が書いています。そのため結果の文章には、その人の考えが入ってしまうことがあります。

論文の結果を正確に読み取るためには、読む側が正しい知識を持ち、かつ客観的に結果を解釈する必要があると思います。

カメさん
カメさん

論文は、筆者の文章に惑わされずに客観的に読もう!

おまけ

ちなみに表の文献は妊婦さんが出産前に実際に乳児と不安とかが良くなるかどうかを調査したRCT(ランダム化比較試験)です。興味ある方は以下の参考文献から見てみて下さい。

核家族化で、乳児と触れ合う機会の無いまま親になる人は多くいると思います(僕もそうでした)。またwithコロナの時代となり、Zoomを使った映像によるコミュニケーションが浸透してきました。そんな中で対面の重要さというものを改めて教えてくれる文献でもありました。

引用・参考文献

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