Last Updated on 2023年3月3日 by カメさん
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こんにちは!キャリア相談もしている看護師のカメさん(@49_kame)です。
この記事は5分程度で読めます。
今回はクォーターライフクライシスという概念から看護師の転職について考えるよ
就職してから転職を考え始めるのは概ね20代後半から30代前半です。
なぜなら悩みが増えるからです。「がむしゃらに頑張って来たけど、5年目過ぎたくらいから目標が無くなったな」そんな経験はありませんか?立ち止まって悩むことが増えた中堅看護師にクォーターライフクライシスはやってきます。
転職しようという考えがキャリアデザインによるものか、クォーターライフクライシスによるものかを見極めることが重要となります。
クォーターライフクライシスとは?
クォーターライフクライシスとは?
- 頭文字を取ってQLCとも呼ばれる
- 成人初期(18〜30歳)に発生する発達上の危機
- 一般的に人生の4分の1が過ぎた20代後半から30代にかけて訪れるためクォーターライフと呼ばれる
- 人生について思い悩み、幸福感が低迷する時期
この時期は成人期を迎えて大人に移行していく一方で、本人は社会からは認められていないと感じます。その結果、焦燥感やジレンマを経験します。
看護師は出世したり給料が増えたりというイベントが少ないため、焦燥感を感じやすいかもしれません。
「何ものかにならなければいけない」、「認められたい」という焦りは誰しも経験することだよね。
クォーターライフクライシスの発達的特徴とは?
クォーターライフクライシスの特徴とは?
成人期の発達理論では、18〜28歳の範囲の5つの明確な発達上の特徴を提案している。
- 成人のステータスに関して曖昧に感じる:(大人であるが大人でないと感じる)
- 自己と世界の活発な探求の期間
- 役割と関係が不安定な時期(ライフスタイル、役割、住居の変更などに関する欠如などが原因)
- 自己に焦点を当てる時代(自分の将来に投資しようとする)
- 未来志向と楽観主義の時代
つまり18歳~28歳という時期は、現状の自分に疑問や不安を持ちながらも、未来のために進もうとする時期ということです。
不安や葛藤、現状の転換による未来への希望が起こりやすく「転職」という選択肢を考えやすい時期でもあります。
クォーターライフクライシスには5つの段階がある?
クォーターライフクライシスの5つの段階とは?
- 第1段階:仕事や恋愛、あるいはその両者において、自分の選択により、閉じ込められてしまったように感じる段階
- 第2段階:ここから抜け出したいという思いが強くなり、「思い切って飛び出せばなんとかなるのでは」と考え始める段階
- 第3段階:仕事を辞めたり、恋愛関係を終わらせたりして、自分を閉じ込めていたと感じるものと決別する。あらゆるものから距離を置き、自分が誰であり、何をしたいのかを見つけるための段階。
- 第4段階:ゆっくりと着実に、人生を再建し始める段階
- 第5段階:自分の関心や目標に合ったことに対して、熱意をもって取り組むようになる段階
Robinson O. C. (2016). “Emerging adulthood, early adulthood and quarter-life crisis: updating Erikson for the twenty-first century,” in Emerging Adulthood in a European Context, ed. Žukauskiene R., (New York, NY: Routledge; ), 17–30.を参考に記載
転職を考える段階としては第2・3段階でしょうか。この段階を辿ることが悪いことではありません。
あくまで発達の段階であって悪いことではないよ。
クォーターライフクライシスは誰しもが通る道であることを理解した上で、自分のキャリアと向き合うことが重要です。
クォーターライフクライシスについての研究
今回紹介する研究はTwitterの投稿からクォーターライフクライシスにある対象の特徴を明らかにする研究です。
SNSを使った研究なんて面白いよね。たしかにアンケート調査よりも実態が掴めるかもね。
以下の図は、Twitterの投稿の中で特徴的な用語を示したものです。
夜や朝などの時間に関する単語と仕事に関連する単語は頻度が高いということが明らかになりました。
また( “I”、 “my”、 “myself”)などの一人称代名詞が顕著であり(「i_should」「i_could」「i_can」)などの、振り返りや活動への意欲に焦点を当てているという結果も興味深いですね。
上記のクォーターライフクライシスの特徴を捉えていますね。つまりクォーターライフクライシスの時期にある人達は自分に焦点を当て悩みながらも未来への意欲を示しているということだね。
まとめ
SNSを通じて同年代の成功が目に入りやすくなったことや、不確実性の高い時代に生きていることが、クォーターライフクライシスを増加させています。
特に意欲がある人は、クォーターライフクライシスに陥りやすいです。
SNSで看護師が独立とかして成功しているのを見て焦ったこともあったなあ。
クォーターライフクライシスは発達の段階です。正しく乗り越えることで、成長できる機会でもあると思います。
繰り返しになりますが、転職しようという考えがキャリアデザインによるものか、クォーターライフクライシスによるものかを見極めることが重要です。
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