救命センターで看護師を10年以上。教育担当も経験。大学院では教育心理学と教育工学を活用しながら看護師の生涯学習について研究。目標は看護研究を身近にすること・看護師が看護を楽しみながら働き続けるためのサポートをすること。現場の看護師さんが研究や実践ですぐに使える情報を届けたいと思っています。資格は看護師/保健師/統計士。看護研究や大学院進学等、何でもご相談ください!ご連絡は問い合わせフォームやTwitterのDMよりお願いします。

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Last Updated on 2023年3月29日 by カメさん

こんにちは!看護師のカメさん(@49_kame)です。

この記事は3~5分程度で読めます。

カメさん
カメさん

今回は看護師の教育についての話だよ!

具体的な教育計画の立て方を知りたい!という方は下記を参照してください。

看護師として働く中で、新人教育や後輩指導は避けては通れない道だと思います。

「なんでわかってくれないの?」「うまく教えられない」「教育するのに疲れた」

現場ではこのような声が多く聞かれ、教育への疲弊から、新人教育や後輩指導を嫌いになる方もいます。

先にポイントを伝えると

✖︎ 教育 = 一方的に教えること

◎ 教育 = 学びのきっかけを与えること、共に学び合うこと

実は教えようと頑張る必要ないんです。

目の前にいる相手は立派な大人です。

教育とは学びのきっかけを与えるだけで良いんです。

後は、同じ目線で共に学ぶ姿勢が持てれば他に何もいりません。

カメさん
カメさん

肩の力を抜いて気楽に行こう!

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新人・後輩看護師も立派な大人

新人看護師や後輩看護師を、教えるべき対象としてだけで捉えていませんか?

彼ら彼女らも、沢山の経験を積んできた立派な大人です。あなたの知らないようなことも沢山経験してきているでしょう。

当然考え方も違います。

看護師としては後輩かもしれませんが、1人の人間としては対等です。

「この後輩から学べるところもあるのではないか?」

まずは自分のパラダイム(考え方)を変えて見ましょう。

見える世界が変わると思います。

相手の知りたいことを補強するだけで良い

教育担当を任されると、教えなければいけない技術チェックリストなどを全て教えようとして頑張りすぎていませんか?

相手は専門学校や大学で看護を学んできて国家資格も保有しています。新人や後輩はあなたが思っている程、無知ではありません。

教育しよう!など力まずに、学ぶ環境を整える支援を考えていきましょう。

フィードバックでリフレクションを促そう

注意すべきは、

フィードバック≠指摘

フィードバックとは一方的な指摘ではなく、相手が振り返るべきポイントを気づかせること。

 

そうなんです。気づかせるだけで良いんです

無理して教えようとしなくて良いんです。

相手は立派な大人です。きっかけさえ有れば自分で学ぶことができます。

カメさん
カメさん

気楽に行こう!

経験学習におけるリフレクション

看護師は経験から学ぶとされています。そして経験から学ぶためにはリフレクションが重要です。

コルブ(1984)は経験学習のサイクルを示しました。

看護ケアなどの「具体的経験」について「内省的観察(リフレクション)」つまり振り返りをします。振り返りから「抽象的概念化」自分なりの方法を見つけることで、「能動的実験」次の実践に繋げていきます。

この理論で重要なことは、自分で気づき振り返ることで次の実践に活かすという能動的プロセスであるということです。

この理論を踏まえて考えると、

大人への教育で大事なことは、

振り返るべきことを気づかせて、振り返るプロセスを支援することです。

相手の力を信じて支援する。まさに看護と同じですね。

余談ですが、看護と教育には多くの共通点があると言われています。

教育とは共に学ぶこと

最後のポイントはともに学ぶということです。

教育学の考え方の中に、協同学習という考え方があります。

協同学習とは?

協同学習は様々な方が提唱していますが、Johnson Johnson& Holubec (1993)が有名です。協同学習にはジグソー法など複数の方法論があります。協同の精神が重要とされます。

協同の精神 = 「自分の学びが相手の役に立つ、相手の学びは自分の役に立つ」

新人学習や後輩指導でも、協同学習が重要です。

指導する側、される側という考え方は一度忘れてください。先輩も後輩も、同様に学び続ける成人学習者です。

学ぶべきことは、お互い違うかもしれませんが、あくまでも学び合う対等な立場であるということを忘れないようにしましょう。

自分の意見も聞いてくれずに一方的に指導されて嫌な気持ちになったことはありませんか?同じ目線で一緒に学ぶ姿勢は、チームワークにも影響するので一石二鳥です。

カメさん
カメさん

対等に学ぶためには新人看護師の気持ちを考えることが重要だよ!

経験年数を重ねる内に新人看護師だったころの気持ちを忘れてしまうこともあると思います。

下記の記事では新人看護師が辛い・疲れたと感じる時の状況をまとめてくれています。新人看護師向けの記事ですが、教育に関わる方にも参考になると思います。

まとめ

①新人看護師や後輩看護師は立派な大人であることを知る

②新人看護師や後輩看護師から学ぶ=対等

③フィードバックにより経験学習のサイクルを支援する

④協同学習により、共に学ぶ

カメさん
カメさん

指導者、教育者という言葉を忘れて、共に学び合う対等な立場としてお互いを尊重して行きましょう!

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引用・参考文献

安永悟(2012).活動性を高める授業づくり: 協同学習のすすめ.医学書院,東京.

中原淳(2013).経験学習の理論的系譜と研究動向.日本労働研究雑誌,639.

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