救命センターで看護師を10年以上。教育担当も経験。大学院では教育心理学と教育工学を活用しながら看護師の生涯学習について研究。目標は看護研究を身近にすること・看護師が看護を楽しみながら働き続けるためのサポートをすること。現場の看護師さんが研究や実践ですぐに使える情報を届けたいと思っています。資格は看護師/保健師/統計士。看護研究や大学院進学等、何でもご相談ください!ご連絡は問い合わせフォームやTwitterのDMよりお願いします。

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【大学院に進学する看護師におすすめの書籍6選を紹介!】

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大学院の進学に興味のある方には【大学院への進学手順は?】看護師必見「大学院進学の一歩を踏み出そう!」の記事もおすすめです。

看護師としてのキャリアに悩んでいる方には【あなたの悩みに合わせた転職系サイトの選択フローを紹介】看護師の転職・キャリアに関する悩みは5つある?の記事もおすすめです。

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Last Updated on 2023年12月28日 by カメさん

看護研究のために書籍を買い漁っているカメさん(@49_kame)です。

カメさん
カメさん

今回は大学院に進学を希望する人に、おすすめの書籍を紹介するよ!

大学院に進学を考えている時点で勉強熱心な方だと思います。何を勉強すれば良いか分からないという方の力になれればと思います。

この記事では研究的な内容におすすめの書籍を中心に紹介します。専門看護師や診療看護師など、実践的なコースに進学を希望される方も研究的視点が重要になるので是非参考にしてください。

カメさん
カメさん

今回紹介する書籍は、すでに大学院に進学している人にもおすすめだよ。

※この記事では「おすすめ度」「難易度」を★で表現しています。

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おすすめ1・おすすめ2:「バーンズ&グローブ 看護研究入門 原著第7版 ―評価・統合・エビデンスの生成」・「看護研究 第2版―原理と方法」

おすすめ度  ★★★★★

難易度    ★★★★★

カメさん
カメさん

一般的に赤本・黒本と呼ばれているよ。

この書籍のポイント
  • どちらも大学院の講義で使用される書籍です。
  • どちらも具体例が豊富で分かりやすいです。
  • 専門書ということもあり、難しい表現が多いです。
  • 個人的には辞書として使っています。
  • 研究疑問の設定から、研究計画の作成や研究発表まで網羅しており看護研究の全体像を学ぶことができます。
  • 量的研究や質的研究、研究デザイン、データ収集方法、クリティークのポイント、文献レビュー、統計手法など幅広く解説があります。
  • どちらも大きくて分厚いから持ち運びには不便です。
  • 価格が高いですが、それに見合う価値はあると思います。
こんな人におすすめ
  • 看護研究を網羅した専門書を探している
  • 本格的に看護研究をしたい
  • グローバルスタンダードな書籍が欲しい
  • 看護研究の前提知識がある

両方買っても良いですが、どちらか買った上で必要ならもう1つ買うというのがおすすめです。

全ての研究方法に精通する必要はないと思いますし、辞書的な活用になる方が多いと思います。それに値段も高いですからね。

カメさん
カメさん

どちらも大抵のことは載ってるよ。個人的には赤本の方がキーポイントが分かりやすいし、読みやすいからおすすめだよ。

おすすめ3: 看護理論家の業績と理論評価 第2版

おすすめ度  ★★★★★

難易度    ★★★・・

看護学は看護理論に集約されています。大学院に進学して看護学を発展させるためには、看護理論の上に知見を積み上げる必要があると思います。

カメさん
カメさん

看護学生の時に学んだ看護理論ってつまらなかった記憶があるよね。この書籍を読めばその考えも変わるかも。

この書籍のポイント
  • この書籍は看護理論の最新の知見をベースにしながら各理論の概要を説明してくれます。
  • 書籍の最初の章で看護学に関する最新の知見を説明してくれています。この部分を読むだけでも、この書籍を購入する価値があると思います。
  • 各理論家毎に、クリティークの視点で理論を分析しています。修士課程では理論を批判的に読む能力を獲得することが必須です(博士課程では理論の分析)。そのためこの書籍は看護系大学院生には必須の書籍であると考えます。
  • 内容は高度なのに面白いというのが最大の特徴です。理論家の人となりや、歴史的背景について解説してくれています。看護学の歴史的な流れを知ることで、各理論の繋がりを学ぶことができ、広い視点で看護理論を把握することができます。
カメさん
カメさん

カメこの本を書いた先生が看護理論大好きだから本も面白いのかも。

こんな人におすすめ
  • 看護に関する研究をする予定がある
  • 看護理論に抵抗感がある
  • 大学院に進学する予定がある
  • 看護理論の概要を知りたい

おすすめ4:臨床をしながらできる国際水準の研究のまとめ方-がん緩和ケアではこうする

おすすめ度  ★★★★★

難易度    ★★★・・

この書籍のポイント
  • これから論文を書く方、論文を書こうと思っている方には必読の書籍です。
  • 論文投稿の流れから始まり、具体的な論文の書き方についてもまとめられています。また、学会抄録や研究計画書の書き方まで網羅してくれているのも嬉しいポイントです。
  • さらに統計についても教えてくれます。統計において最低限抑えておくべき内容について記載されています。
  • 臨床と研究を繋ぐということを大切にして書かれています。タイトルに緩和ケアのワードが入っていますが、例としての記載で、他の分野の方も分かりやすいように書かれています。
こんな人におすすめ
  • これから論文を書く予定がある
  • 論文を書いたことがあるが自信がない
  • 大学院に進学予定がある
  • 臨床で本格的に研究をしたい
  • 論文における統計のポイントだけを知りたい

おすすめ5:なぜあなたは論文が書けないのか? ー理由がわかれば見えてくる 論文を書ききるための処方箋ー

おすすめ度  ★★★★・

難易度    ★★★★・

この書籍のポイント
  • この書籍は医療系の論文を書く上で参考になります。
  • 論文を書くことには誰しも抵抗感があると思います。論文を書くことの全体像が分からないのも抵抗感の要因の1つです。
  • Introduction, Materials and Methods, Result, Discussionなどのパート毎のポイントや論文投稿まで、論文を書くということの全体像を学ぶことができます。
  • またQ &A形式で論文を書く人が誰しも感じる疑問に答えてくれる内容です。
  • 論文を書いたこと無い人も、何本か論文を書いている人にもおすすめです。
  • 少し専門的な内容が多いですが、一般的な専門書と違って読みやすいのも特徴です

カメさん
カメさん

レベルによって学べることが違うから定期的に読むと勉強になるよ

こんな人におすすめ
  • 将来的に論文を書いてみたい
  • 論文が書けなくて悩んでいる
  • 大学院に進学したい
  • 気軽に論文について学びたい

おすすめ6:最新版 論文の教室: レポートから卒論まで (NHKブックス)

おすすめ度  ★★★・・

難易度    ★★・・・

この書籍のポイント
  • この書籍は医療系の論文の書き方というよりも、論理的な文書が書けるようになるための書籍です。
  • この書籍を読むと自分の主張を的確に伝える能力が身に付きます。
  • 看護師として、研究者としての素養を身につけるために有用な書籍だと思います。
  • 専門書ではないので気楽に読めるます。読み物としてもおすすめです。

カメさん
カメさん

大学院に進学を希望しているあなたが、素養を身に着けるために最適の書籍だと思うよ。

こんな人におすすめ
  • 論理的な文書を書けるようになりたい
  • 文書を書くことに自信がない
  • 学生の時にレポートを書くのが苦手だった

おまけ:モティベーションをまなぶ12の理論

おすすめ度  ★★★★・

難易度    ★★★・・

この書籍のポイント
  • 教育心理学の先生がまとめている本です。
  • モチベーションに関する複数の理論について教育心理学の視点で書かれています。
  • 理論だけではなく、先行研究や測定方法についても解説してくれているため、研究を実施する上でも参考になります。
こんな人におすすめ
  • 看護師として学び続ける意味が見出せない
  • 大学院に進学したい
  • 大学院に進学したけど上手くいかない
  • やる気を引き出す効果的な教育がしたい

動機づけ理論は自分にも他人にも使える!

  • 大学院生活では、自力で学んで行く必要があるため孤独になったり学ぶ意味を見失うことがあります。そんな時に助けてくれるのがこの書籍です。
  • また大学院で高等教育を学ぶということは臨床にいても臨床から離れても教育的役割を担う可能性が高いです。教育では対象のモチベーションを維持することが鍵になるため他者教育においても重宝します。

まとめ

大学院に進学したけど、大学院に進学したいけど、どんな勉強をしたら良いか分からないという方はとりあえず興味のある書籍や論文を読みましょう

書籍の理論的知識と、論文の実践的知識を統合していくことが重要です。

論文は読めば読むほど勉強になります。上手にモチベーションを保ちながら細く長く頑張りましょう。

カメさん
カメさん

カメ頑張り過ぎないことが大切だよ!「勢い使い尽くすべかざる」だね。

追記:クリティーク・文献レビュー

大学院に進学すると、文献レビューやクリティークを行う機会が増えます。そのため文献レビューとクリティークについても触れておきます。

文献レビューとは、先行研究をまとめて分析することで、研究テーマを概観することです。またクリティークとは論文を批判的・論理的に読むことです。

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