救命センターで看護師を10年以上。教育担当も経験。大学院では教育心理学と教育工学を活用しながら看護師の生涯学習について研究。目標は看護研究を身近にすること・看護師が看護を楽しみながら働き続けるためのサポートをすること。現場の看護師さんが研究や実践ですぐに使える情報を届けたいと思っています。資格は看護師/保健師/統計士。看護研究や大学院進学等、何でもご相談ください!ご連絡は問い合わせフォームやTwitterのDMよりお願いします。

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【比率(%)も統計解析に使用できる?】看護研究の疑問を解決「%同士の解析を考えよう」

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Last Updated on 2023年12月28日 by カメさん

こんにちは!看護師のカメさん(@49_kame)です。

この記事は3分程度で読めます。

統計解析におけるt検定などでは通常、体重やテストの得点などを用いて解析を行います。今回は、○○%などのように比率でしかデータを表現できない場合に統計解析が可能か考えてみたいと思います。

カメさん
カメさん

手指衛生の遵守率(%)を比較する場合などが、比率(%)同士の統計解析だね。

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比率(%)同士の統計解析は2種類ある?

比率(%)を統計解析する方法には以下の2種類のパターンがあります。

パターン1:「複数の要素から、複数選択される割合」

1つ目に考えられるのが、複数の要素から複数個が選択される割合(比率)で示すパターンです。

例えば?
  • 50項目のテストの回答率の比較
  • ある一連の動作を実施してもらい、正しく実施できた割合の比較(手指衛生の遵守率など)
カメさん
カメさん

これは一般的な比率だね。100人中30人が30%と同じ考えだよ。

パターン2:「条件を組み合わせて該当する人数の割合」

次に考えられるのがYes、Noなどの条件による組み合わせ毎の人数を割合で示すパターンです。

例えば?
  • 性別(男・女)による疾患ある・なしの割合
  • 学歴(高校・大学)による合格・不合格の割合
カメさん
カメさん

2つの条件×2つの条件で4つの組み合わせができるから、それぞれが全体と比較してどれくらいの割合かを考えているよ。

比率(%)同士の統計解析は可能か?

上記で明らかになった2つのパターンについて、統計解析が可能なのかどうか考えてみます。

パターン1は統計解析可能か?

このパターンでの統計解析が、一番疑問の多いポイントだと思います。結論としては、比率同士でも通常の統計解析同様に分析できます

文献やネット上で調べた結果、筑波大学の大学院生の小泉さんという方のWebページに、比率に関しても通常の統計解析同様に扱って問題ないとの記載がありました(対応のない場合ですが)。

カメさん
カメさん

3群以上の場合も同様ですが、対応のあるデータの場合は深刻な影響があるとの記述があったのが気になります・・。

テストの回答率などで、比率以外の生データ(テストの得点など)が手元にあるならば、比率を使用せずにテスト得点等の数値で分析するのが無難かもしれません。

パターン2は統計解析可能か?

これも結論としては、統計解析可能です。

このパターンは、yesかnoのような2つの項目から1つが選択される2項分布にあたります。2項分布であれば分割表の検定が適用できます。

「性別(男・女)による疾患ある・なしの割合」のような場合であれば、2×2の分割表を作成して、「男性・疾患あり」が○○%、「女性・疾患なし」が○○%と示すことができます。

分割表に関する検定について詳しく知りたい方は下記を参照してください。

おまけ:「比率(%)の平均も算出できる」

カメさん
カメさん

ちなみに比率(%)も平均で表すことができるよ!

比率の平均の求め方は?

%が表す実数を求めてから、全体の合計で割り、100を掛けると算出できる

例えば、①200人中の25%と②400人中の50%の2つの比率の平均について考えます。

まずは実数を求めます。①は200×0.25で50人②は400×0.5で200人となります。次に実数の合計を全体の合計で割ります。実数の合計(50人+200人)÷全体の合計(200人+400人)=0.416‥となるので100を掛けて%に戻しましょう。①と②の比率の平均は約42%となります。

まとめ

  • 比率(%)のデータも統計解析できる
  • 解析する前に、比率(%)で比較するべきかを検討する
  • 比率(%)のデータも平均値を算出できる
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