
こんにちは!看護師のカメさん(@49_kame)です。

今回は複雑な研究デザインの分類について解説するよ
論文を読む・計画する上で重要なことが研究デザインを把握することです。
目次
研究デザインの選択方法
研究デザインのチェックポイント
研究デザインを選択する際はチェックするべきポイントを紹介します。下記のチェックポイントに沿って検討していけば、適切な研究デザインにたどり着くことができるはずです。
研究デザインを選択する際のチェックポイントとは?
- 介入があるか
- ランダム化するか
- 観察研究ならば2群以上での比較があるか
- 分析的観察研究ならば経時的な調査はするか
- 経時的な調査をする場合は将来なのか過去なのか
研究デザインの選択フロー
研究デザインを選択する際のチェックポイントを基に選択方法のフローを作成しました。各質問に答えていくことで適切な研究デザインを選択することができます。


それぞれの研究デザインについては下記で解説するよ
「量的研究」と「質的研究」で研究デザインを分類
研究方法は大きく分けると量的研究と質的研究があります。
量的研究とは?
分析的な介入研究や分析的な観察研究に該当
質的研究とは?
記述的な観察研究に該当
「記述的研究」と「分析的研究」で研究デザインを分類
記述的研究と分析的研究(観察的研究・実験的研究)で分類することができます。研究デザインの分類と説明、該当する研究デザインを表にまとめました。

書籍によって分類方法は異なりますが、今が自分が読んでいる研究デザインを大まかに把握できるようにしましょう。

観察研究は、さらに記述的な研究と分析的な研究で分かれるよ。記述的な観察研究は質的研究だね。
記述的研究を行い知見を積み上げた上で、よりエビデンスレベルの高い介入研究などに繋げていくことが重要です。
「時間的要因」や「群分けによる要因」で研究デザインを分類
「時間的要因:過去なのか未来なのか」、「群分けによる要因:どのように研究対象を分けて分析するかなどの」による分類もできます。
「時間的要因」で研究デザインを分類
大きく「縦断研究」と「横断研究」に分かれます。また縦断研究は「後ろ向き研究」と「前向き研究」に分かれます。

暴露群とは?
- ある要因にさらされた群
- 例えば喫煙群は、喫煙という要因にさらされた曝露群のこと

表の中の患者群は研究対象例だから、看護師群でも応用可能だよ。
「群分けによる要因」で研究デザインを分類
群分けというのは「患者群にのみ着目」「患者群と対照群を比較する」「ある群を2つに分ける」「暴露群と暴露なし群を比較する」などです。


コホート研究は判断が難しいから、下記のポイントを確認してね。
コホート研究の確認ポイント
- 「要因(暴露)」で群分けしているのか、「結果(疾患)」で群分けしているのか確認する
- コホート研究の「前向き・後ろ向き」は、「疾患の発生が現在なのか将来なのか」で判別する
まとめ

研究デザインを理解することは、研究の目的と方法を理解することに繋がります。
研究デザインを把握することでエビデンスレベルも理解できるため、この記事に記載の研究デザインは覚えておきましょう。

研究計画書や論文にも研究デザインを記載する必要があるよ。
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