Last Updated on 2023年12月29日 by カメさん
今回は大学院の研究室に訪問する際の手順やポイントについて紹介します。
看護系の大学院進学を考えているあなたにとって、研究室訪問は非常に重要なステップになります。
この記事では、研究室訪問のための準備からフォローアップまでの手順を解説します。皆さまの参考になれば幸いです。
研究室訪問の準備
まずは研究室を訪問する準備をしましょう。
研究室選びの基準
当たり前ですが、まずは研究室を選ぶ必要があります。
研究室を選ぶ際は、あなたの研究テーマや専門領域と相性が良いものを選びましょう。専門看護師を目指しているのであれば難しくないですが、その他の場合ですと、研究室を選ぶのに熟慮が必要です。
例えば、老人看護に興味があるなら、高齢者ケアに特化した研究を行っている老年看護学の研究室を探したり、看護教育に興味があるのであれば、基礎教育や成人教育に力を入れている基礎看護学の研究室を探すなどです。
また、指導教員の専門分野も重要です。過去の研究論文や実績を確認し、あなたが学びたいことに関する研究実績があるかも確認しましょう。
卒業生の研究実績もHPで見れることが多いから確認しよう
研究室選びについての詳細は【研究室の選び方】看護師も大学院へ行こう「研究室はどこにする?」を参照してください。
事前連絡の重要性
研究室に訪問する際は事前に研究室に連絡する必要があります。
研究手段はメールが良いでしょう。HPに研究室の責任者のメールアドレスが記載されていることがほとんどなので、メールしてみましょう。
今回メールした意図と目的を明確にすることが大切です。例えば、メールで「私は〇〇に関心があり、貴研究室の〇〇について学びたいと考えています」と伝えるなどです。ほとんどの教員は忙しいので、簡潔明瞭なメールを心掛けましょう。
また、訪問日時の提案や、必要な準備書類の確認などを行いましょう。訪問日時は、こちらから複数日提案して選択してもらうことが一般的です。
ご都合の良い日はありますか?とだけ聴くことがないように注意しよう。
訪問時の持ち物
訪問時の準備書類なども事前のメールで確認しましょう。
とは言え、研究室訪問だけであれば特に持ち物は必要ありません。筆記用具だけあれば良いでしょう。
また余裕があれば履歴書を書いていくことをおすすめします。必須ではありませんが、あなたの経歴や志望理由も簡単に伝えられるのでおすすめです。
研究室訪問は緊張するので、書面があると安心です。少し手間ですがおすすめです。僕も何ヶ所も研究室を訪問しましたが、どこの研究室の教授も履歴書は受け取らないので使い回していました。
ちなみに手土産は敬遠されるので控えましょう。複数回相談に行く場合で2回目の訪問の際などはありかもしれないですが、基本的には不用です。
研究室訪問の当日
訪問時のポイント
訪問の際にまず気を付けるべきは第一印象です。清潔感のある服装と礼儀正しい態度を心掛けましょう。
また教員とのコミュニケーションでは、敬意を表すことが大切です。大学院に行きたい!研究したい!という気持ちが前に出過ぎると少し失礼な態度になりがちです。研究室のお話を聴きに来たと言う態度を忘れないようにしましょう。
事前に具体的な質問を用意しておくことがおすすめです。事前に質問を練ることで、より有意義な相談ができるでしょう。
訪問時の確認ポイント
研究室訪問時は、教員の話だけではなく、研究室の雰囲気や設備を確認しましょう。
例えば、実験設備が最新のものであるかや、学生の共有スペースの利用状況などです。これらはあなたが入学した後で使うことになるので入念に確認しましょう。
また、在籍している学生やスタッフとの交流も大切です。彼らの研究内容や大学院生活について聞くことで、実際の研究環境を把握できます。
訪問後のフォローアップ
お礼とフィードバック
研究室訪問後は、必ずお礼のメールを送りましょう。お礼メールを送ることで、訪問先の教授に敬意を示すとともに、良い印象を残すことができます。
また、お礼メールの中で研究室訪問で得た印象や今後の関心を共有することで、関係構築に役立ちます。何を学び、今後にどう活かすか、また大学院入試を志望するかどうかなどを伝えておきましょう。
進学に向けたステップ
最後は自分自身で研究室訪問の結果を振り返りましょう。
今回の訪問の結果を振り返り、自分が学びたいものが学べるのか、学びやすい環境か、自分のキャリア目標に合っているかなどを評価します。
教授と自分の相性や、教授と現在の学生との関係性などはとても重要なポイントです。学びたいことだけでなく、多角的に考えて進学先を選定しましょう。
研究室はかなり狭い環境だから、相性の合わない先生だったら最悪だよ。しっかり吟味しよう。
また通学時間や通学方法も重要です。研究室訪問の時は気持ちが高まり長い距離も気にならないかもしれませんが、通常時は負担になるかもしれません。今後の通学を想像しながら、無理のない通学距離かなども検討しましょう。
まとめ
おすすめは、できるだけ多くの研究室の話しを聞くことです。最短でも2年間は研究室に所属することになると思うので、有意義な学びが得られるよう、比較検討しましょう。
研究室訪問は大学院受験特有なので戸惑っている方も多いかと思います。この記事が、看護系大学院への進学を目指すあなたの研究室訪問に役立つことを願っています。成功をお祈りしています!
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