Last Updated on 2023年12月28日 by カメさん
こんにちは!看護師のカメさん(@49_kame)です。
この記事は3~4分で読めます。
今回は働きながら大学院に行くか、休職もしくは仕事を辞めて進学するかについて考えるよ。
大学院に進む道としては看護学部から直接大学院に行く方も増えていますが、臨床に出てから学び直しで大学院に進学する方がほとんどです。
専門看護師や診療看護師を目指す場合は臨床経験が重要となることも、臨床に出てからの大学院進学が多い理由の1つです。
大学院に進学する手順の全体概要について詳しく知りたい方は【大学院への進学手順は?】看護師必見「大学院進学の一歩を踏み出そう!」を参照してください。
大学院には2つのコースがある?
大学院のコースには大きく分けて2つのコースがある
①研究コース:
2年間、とにかく自分の研究に専心します
②実践コース:
研究をやりながら専門看護師等の受験資格を得るために学びます
まずは自分が目指しているコースがどちらになるのかを確認しよう
修士卒業のための必要単位は?
修士を卒業するための単位は決まっており下記が基準になります。
修士卒業の必要単位は?
- 大学院設置基準で修了要件が決まってる
- 2年以上在学
- 共通科目8単位・専門科目22単位の合計30単位以上
- 修士論文の審査に合格
研究コースの場合
1例を示します。特別研究の場合は修士論文の単位が8単位、共通科目が8単位、専門科目(専攻する分野の授業)が14単位の合計30単位などです。
当然ですが、研究コースのため修士論文が重要視されます。
研究コースの専門科目は専攻する分野の授業のため、自分の研究と並行して受講する形になります。したがって比較的負担は少ない印象です。
研究コースは負担が少ないから働きながらでも通えるよ。だけど、休職・退職して通うならば時間的余裕もできるから共通科目を8単位以上取って多くのことを学んだりできるメリットもあるね。
実践コースの場合
こちらも1例を示します。実践コースは修士論文が4単位となります。残りの単位は研究コースと同様に共通科目と専門科目の受講により取得します。
実践コースの専門科目は、フィジカルアセスメントの講義や、専攻する分野の実習・特定行為の研修などです。したがって研究コースの専門科目と比較すると負担が大きい印象です。
注意すべきは、専門看護師教育課程認定は38単位が必要であり、受講すべき共通科目の単位も専門科目の単位も増えるということです。
実践コースで専門看護師教育課程の方は、卒業までに共通科目14単位、専門科目28単位に加えて修士論文4単位が必要となります。
実践コースは大変だね。実践コースの人は実習も多いから、休職・退職して大学院に通う人がほとんどだよ。
休職・退職して通う大学院生は生活費をどうやって稼いでる?
休職・退職して大学院に通う大学院生は、「バイト」+「TAやRAなどの大学院生向けの経済支援」+「奨学金(返済可or返済不要)」で生計を立てていることが多いです。
ティーチングアシスタント(TA)とは?
- 大学院生が大学生の実習や演習の補助を行うことで給与をもらう制度
- 教育経験の場にもなるため、今後に教員を目指している方などはおすすめ
- 給与は学期あたりに数万円
リサーチアシスタント(RA)とは?
- 大学院生が教員の研究補助を行うことで給与をもらう制度
- 研究者として経験を積む場でもある
- 給与は月額で数万円
休職・退職して大学院に通う一番のデメリットは、収入がなくなることだね。
まとめ
研究コースの場合
研究コースの場合は、働きながら通うことができると思います。
働きながら通うメリットは「収入が安定していること」と、「学んだことを実践で活かせること」です。
働きながら通うデメリットは「負担が大きいこと」、「集中して多くのことを学びたい人には向いていないこと」です。
実践コースの場合
専門看護師などの実践コースの場合は、必要要件も多く実習もあるため休職・退職をして進学することをおすすめします。もし働きながら通う場合は、実習の日程で休職できるように職場との事前の調整が重要になります。
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