Last Updated on 2023年3月1日 by カメさん
こんにちは!救命救急センターで働く看護師のカメさん(@49_kame)です。
この記事は10分程度で読めます。
今回は救命救急センターで働く救急看護師について紹介するよ
救命救急センターで働きたいと考えている方へ、救命救急センターの役割や、看護師の仕事、救急看護師のキャリアなどを解説したいと思います。
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救命救急センターとは?
救命救急センターは、三次救急病院に設置されており「一次や二次の救急医療機関」や「消防」と連携して重篤な救急患者に対応する施設です。
24時間体制で高度な救急医療を提供しています。
救急医療体制の最後の砦と言われているよ。
救命救急センターが設置されている病院はどこにあるの?
全国には多くの救命救急センターが配置されています。詳しくは、厚生労働省が公開している「全国救命救急センター設置状況」を参照してください。
救命救急センターの中にも「高度救命救急センター」や「地域救命救急センター」など、さらに役割が分かれるよ!ドクターヘリ運用している施設なんかもあるね。
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一次救急、二次救急、三次救急とは?
救命救急センターは三次救急病院に設置していると説明しました。それでは三次救急とはどのようなものなのでしょうか。
救急業務は「医療法における医療計画」によって、一次救急(初期救急)、二次救急、三次救急の三段階に分けられています。これらは患者の症状や重症度、緊急度により分けられています。
一次救急(初期救急)とは?
一次救急とは、軽症患者に対して行う救急医療のことです。入院の必要がなく帰宅可能な患者がほとんどです。
休日夜間診療センターや地域のクリニック(救急指定されている)が提供しています。
休日夜間診療センターが560施設あり、在宅当番医制をとっている地域が621あります(2014/03時点)
二次救急とは?
二次救急では、二次救急の指定を受けた病院が24時間体制で救急患者の受け入れを行っています。
「病院群輪番制」や「共同利用型病院方式」にて運用されています。
二次救急病院として指定される条件は「手術治療も含めた入院治療の設備がある」「救急医療の知識と経験が豊富な医師が従事している」「救急患者のための専用病床がある」等です。
二次救急は全国で2,836施設あります(2014年3月時点)。
二次救急は減少傾向だよ!
病院群輪番制
二次救急の指定を受けている病院が当番制で救急患者を受け入れる方法です。
共同利用型病院方式
地域の拠点病院が施設の一部を開放し、そこに医師が出向いて救急患者を受け入れる方法です。
三次救急とは?
三次救急は、一次救急や二次救急では対応できない重症患者を受け入れます。重症患者とは心肺停止、重症外傷、脳卒中、心筋梗塞などです。
三次救急の指定を受けている病院には「救命救急センター」や「高度救命救急センター」が設置されています。
三次救急病院は全国に266施設あります(2014年3月時点)
三次救急病院は近年増加しているよ。
三次救急病院は救急医療の教育機関としての役割もある
医師や看護師が救急医療を学ぶ場であり、救急看護師として教育を受ける場が整っているのでおすすめです。
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救命救急センターの看護師の仕事とは?
救命救急センターでは、医師と協力して救急処置を行います。救急処置とは、「心臓・呼吸が止まった、または止まりそうな患者への蘇生処置」、「出血を止める止血や骨折時のシーネ固定などの応急処置」等があります。
救命救急センターでは医療行為だけでなく、保清やトイレ介助等の日常生活援助も行っています。また、患者・家族の意思決定支援や障害の受容過程への支援、緩和ケア等を行うことも看護師の重要な役割です。
さらに救急医療では多くの職種が1つのチームとして働いているため、看護師は医療チームの調整役としての機能を果たす必要があります。
他にも救急医療に使用する物品の維持管理、診療環境の整備も看護師の仕事だよ。文字にしてみるとたくさんあるね。
救命救急センターで働くためには?
当然ですが、まずは看護師の国家資格を取得しましょう。看護師の国家試験受験資格を得るために、看護大学、看護短大、看護専門学校を卒業して、看護師国家試験を受験する必要があります。
看護師の国家試験に合格したら、救命救急センターのある病院に就職しましょう。救急看護師は救急領域で働く看護師の総称です。そのため、救急部門に配属されれば、救急看護師の仲間入りです。就職時の面接の際には救命救急センターを希望しましょう。
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就職時に救急部門に配属されなくても気にしない
救命救急センターは人気部署のため、希望しても配属されないことが多いです。しかし、救命救急センターでは様々な疾患への対応が必要となるため、救急以外の部門を経験することは重要だと思います。
判断力や知識・技術、ストレス対処能力が必要になるから、ある程度の経験年数があると働きやすいよ。
院内救命士もおすすめ
医師や看護師以外にも、救命救急センターでは様々な職種が働いています。最近注目を集めている職種に、院内救命士があります。
院内救命士とは、救急救命士の資格を持ったスタッフが救命センターにて診療の介助を行うスタッフのことです。ドクターカーが整備されている施設ではプレホスピタルでも活躍します。
もしまだ看護師の資格を取ろうか悩んでいる段階であれば、救急救命士も1つの選択肢だと思います。
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救命救急センターでのキャリアアップは?
キャリアアップの方法として一般的なものが資格取得です。
日本看護協会が設置している認定看護師(救急・集中治療認定看護師)を取得したり、指定の大学院を卒業し試験に合格することで得られる専門看護師(急性・重症患者看護専門看護師)の資格を取得することで専門性を高める方法があります。
ドクターヘリが整備されている施設ではフライトナース(日本航空医療学会フライトナース委員会)を取得する道もあります。
最近では特定看護師(特定行為研修を修了した看護師)の活躍も期待されています。他にも診療看護師(指定の大学院を卒業)として活躍している救急看護師もいます。
認定看護師や専門看護師は取得している人も多いから、資格の活用方法が整備されている施設が多いよ。一方で特定看護師や診療看護師は、まだまだ開拓中の資格なので、資格の活用方法を自ら検討していく必要があるね。
資格を取っても給料が変わらないことが多い
専門看護師や認定看護師の資格手当は、病院にもよりますが5000円~10000円程度が相場です。特定看護師も同じくらいです。診療看護師だと、50000円ほどの手当が出ることもあります。
どの資格も、専門性の向上には繋がるけれども給料はほとんど変わらないのが現実です。これは看護師業界全体の課題だと思います。
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救命救急センター以外に、救急看護師が活躍する場所は?
上記で解説した一次・二次救急医療施設以外では、フライトナース(ドクターヘリに同乗)やドクターカーナース(ドクターカーに同乗)のようにプレホスピタル(病院前診療)で活躍する看護師や、DMATや災害支援ナースとして被災者への救急活動を行う看護師などがいます。
これらの看護師は、救命救急センターの看護師として働きながら上記の役割を担っていることが多いです。
海外の災害現場に派遣される救急看護師もいるよ!
まとめ
救急看護師は憧れる方も多いため、施設によっては狭き門かもしれません。しかし、広く深い専門性が求められることに加えて、切迫する環境での精神的強さも必要となります。
新人から救急一筋も良いかもしれませんが、様々な経験を積み広い視野で看護師になることもおすすめです。
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